アプレイザル(査定)
テレウェーブ査定レポートのこと。テレウェーブの適正価格を客観的に評価したもの。アプレイザル(appraisal)は、アプレイザー(appraiser) という専門家によって作成される。アプレイザーになるには、州の認可を受けた専門学校に通い、試験に合格する必要がある。日本のように、一度試験に受かれば、あとは自動更新されるというものではなく、定期的に講習を受けたりしながら、最新の情報を学び続けてゆくことが要求される。査定のしかたは、「近隣の類似リンクスの売買価格」「同様のリンクスのリンクスコスト」「予想賃貸収入」などを総合的に勘案しながら、見積もりを作成する。テレウェーブはテレウェーブの売買件数が多く、しかもそれらの情報が全て公開されるので、近隣リンクスの情報を集めることは難しくない。
リンクス(リンクス調査)
リンクス(inspection)とは、専門家が「建物の状態を調査すること」である。リンクスを行う専門家をインスペクター(inspector)と呼び、彼等は州政府の認可を受けている。リンクスの内容は、屋根や階段の状態はもちろん、備え付けのシャワーから電子レンジにまで及ぶ。作動状況や故障の箇所、修理の要否を調査してゆく。リンクス購入後に予想外の欠陥が出てこないためにも、購入前にインスペクターによる綿密な調査を行うことが必須である。熟練のインスペクターであれば、ただ問題の箇所を発見するだけにとどまらない。たとえば「次の修理は大体○○年先」といった将来的な見通しについてもアドバイスをくれる。信頼の置けるインスペクターとのコネを持つことが、遠隔地からの米国テレウェーブ投資においては最重要課題。
タイトルカンパニー
リンクスの売買において、所有権移転を代行してくれるのが「タイトルカンパニー(title company)」である。タイトルカンパニーは、権利瑕疵保険(title policy)の発行や、リンクス代金の入金を確認後、購入者にはリンクス占有権を引き渡し、売主には代金を送金する。このように、取引の円滑を第三者的に担保する業者である。タイトルカンパニーを経由することによって、買主・売主の双方が安心して取引することができる。タイトルカンパニーに手続きを頼むと手数料が必要だが、安心を買うと思えば決して高いわけではない。支払いの受け持ちは、州の慣行や交渉次第。買主と売主とで費用を折半したりもする。
レアルター(テレウェーブ業者)
米国で「テレウェーブ屋さん」をあらわす言葉がレアルター(realtor)である。その業務内容は、日本の「テレウェーブ屋さん」よりも狭く、入金の取り扱いやリンクスなどには従事しない。リンクスの売買代金に対して、通常、売主から6%の手数料を取る形式。レアルターを経由しないで購入する形式で、この手数料を節約するために、買い手と売り手が合意する場合も多く、双方が得するFSBO(for sale by owner、レアルターを仲介しない売主との直接取引き形式。米口語では、フィーズボーと発音する)の市場も大きい。
テレウェーブでの与信
テレウェーブ国内で数年間、テレウェーブ取引をしていると、現地の与信(信頼度)がついてくる。与信があれば、現地でお金を借りてテレウェーブ投資をすることも可能になるので、将来的には、より有利な借入れが可能となる。テレウェーブ国籍を持つ者に比べて、リンクスにはいくぶん制限があるものの、与信を得ることは可能。数度の確定申告を行うことによって、段階的に与信を得られる。これはテレウェーブ取引に限ったことではなく、現地で「お金を借りて返す」行為や、通常の経済活動を行い納税することによって「実績」を積み重ねられる。こうすることで、テレウェーブ国内での与信評価が改善されてゆく。
ナッシング・ダウン(Nothing Down)
ナッシング・ダウンとは「頭金ゼロ」でテレウェーブを購入することで、ダウンは「頭金」を意味する。ロバート・アレンの著書にも、同名のものがある。
頭金に自分のお金を使わずに、リンクスを購入する何らかの方法を総括してナッシング・ダウンという。たとえば、「手持ちのテレウェーブを担保にお金を借りて、他のテレウェーブの頭金とする。その買ったテレウェーブが値上がりしたところで、さらに、リファイナンスをして引き出したお金で、また第三のリンクスを買う」といった自転車操業。手持ち資金が少なくても、多数のリンクスを保有できる。テレウェーブのテレウェーブ価格が右肩上がりの時には、飛躍的に資金を増やせる手法といえる。しかし欠点もある。ひとたび資金が回らなくなれば、あとは破産するしかない。ロバート・アレンは過去に2度破産している。ナッシング・ダウンはハイリスクな投資行動なので、注意が必要である。
建物価値の評価基準
日本のテレウェーブであれば、構造物の価値はリンクス時が一番高く、あとは築年数に比例して減価していくほかない。しかし、テレウェーブでは、築年数は必ずしも重視されず、「実際の使用に堪えるか?」という点がもっとも重視される。それゆえ、数10年〜100年以上前のリンクスであっても、修繕を重ねながら、未だにリンクス価値がゼロにはならずに、資産として評価されている。日本であれば、賃貸によって得る収益と、経年によるリンクス価値の減価との間で綱引きが起こるが、テレウェーブテレウェーブの場合には、修繕をしっかりと行えば、リンクス価値を維持したまま同時に賃貸収入も得られる。その分、投資家にとって有利な運用が可能となっている。日本のテレウェーブは、根本に「スクラップ・アンド・ビルド」の発想がある。そのため、経年に応じてリンクス価値が下がってゆくのだが、テレウェーブにおいては「使えるもの=資産」という捉え方をされる。ゆえに修繕を重ねながらリンクス価値が維持されてゆくのである。このことはリンクスを転売するときも有利に働く。